結果4:医療関係者とのコミュニケーション①
医師へ本音で要望を伝えているか
治療(薬剤)について、医師に対し、どの程度本音で要望を伝えているかについては458人(81.9%)が「全て/概ね伝えている」と回答しましたが、「半分ぐらい伝えている」「ほとんど伝えられていない」「伝えていない」を合わせて101人(18.1%)が、(十分には)伝えられていないと回答しました(表4-6,図4-3)。
医師に要望を本音で伝えられていると回答した458人にその要望の内容をたずねました。最も多かったのが「副作用に関すること」(57.9%)、次いで「飲みにくさや飲み忘れに関すること」(41.7%)、「薬の効果に関する事」(36.9%)となっていました(表4-7)。
要望を伝えた結果については、「治療(薬剤)が変更になり問題が解決した/自分にとってよい結果になった」、「治療(薬剤)は変更されなかったが、説明を聞いて納得できた」を合わせて417人(91.0%)で、大半の人が何らかの良い結果になったと回答していました(表4-8,図4-4)。
医師に要望を本音で伝えているかとの質問に、「半分ぐらい伝えている」「ほとんど伝えられていない」「伝えていない」と回答をした101人に対し、伝えられていない要望の内容をたずねました(表4-9)。最も多かったのが「薬の効果に関する事」(39.6%)、次いで「副作用に関すること」(31.7%)、「飲みにくさや飲み忘れに関すること」(19.8%)となっていました。話せなかった理由については、「医療スタッフの前では「良い患者」を演じてしまうから」という理由を31.7%と最も多くの人が挙げており、次いで「医療スタッフが忙しそうにしているから」(16.8%)「医療スタッフに聞いてよい内容なのか迷いがあるから」(14.9%)といった理由がありました(表4-10)。
そして、その伝えられなかった要望を医師以外の他の医療関係者に伝えたかをたずねたところ、伝えたと回答したのは6人で(表4-11)、その6人が伝えた医療関係者は、薬剤師3人、看護師、ソーシャルワーカー、臨床心理士が2人ずつでした(表4-12)。 これらの医師以外の医療関係者に伝えた結果について、6人全員が「治療(薬剤)が変更になり問題が解決した/自分にとってよい結果になった」、あるいは「治療(薬剤)は変更されなかったが、説明を聞いて納得できた」といった何らかの良い結果になったと回答しました(表4-13)。