結果5:医療関係者とのコミュニケーション②
医療関係者への相談
体の不調があり、医療関係者と相談したい時に、早めに相談できているかについては「早めに相談できている」「遅れても相談できている」を合わせて497人(82.2%)が相談できていると回答しました(表5-1)。
医療関係者の方から、体の不調がないか聞かれたときに、あるにもかかわらず、何もないと回答した経験については、「何か不調があれば必ず伝えた」と回答したのは294人(48.6%)で、「ほとんどの場合「何もない」と回答した」「たまに「何もない」と回答した」「不調の一部だけを選んで回答した」と必ずしも回答できていないという人は、合わせて256人(42.3%)でした。また、「聞かれたことはなかった」人も6人(1.0%)いました(表5-2,図5-1)。
悩み事や不安なことがあったときに、自身で医療関係者に相談するか、相談している場合、誰に相談しているかをたずねたところ、48.8%と半数近くが「余程なことがなければ相談しない」と回答しました。しかし、誰かに相談するという回答の中では医師が最も多く、次いで看護師、カウンセラー、ソーシャルワーカー、薬剤師となっていました(表5-3)。
医療関係者の方から、悩み事や不安などがないかと聞かれたときに、あるにもかかわらず、何もないと回答した経験については、「不安や悩みがあれば必ず伝えた」と回答した人が190人(31.4%)で、「ほとんどの場合「不安や悩みはない」と回答した」「たまに「不安や悩みはない」と回答した」「不安や悩みの一部だけを選んで回答した」と必ずしも回答できていないという人は306人(50.5%)でした(表5-4,図5-2)。また、「聞かれたことはなかった」人も42人(6.9%)いました。表5-2の体の不調がないか聞かれたときの回答と比較すると、悩み事や不安については回答できていない、あるいは聞かれたことはなかったという人が多く、不安や悩み事は体の不調に比べて医療関係者に伝えにくい様子が伺われました。